私たちの祖先は、必死になって災害にあわないための方法を考えてきた。 災害にあわない方法とは、そうした事態を事前に予測するものだ。
こうして長い歳月をかけて自然の移り変わりを見ていくうちに、自然には一定のリズム(法則)があることを発見したのである。 具体的には太陽の位置、月の満ち欠け、星の動き方、さらには雲の形や流れ方、空気の匂いなどから自然の変化を読み取り、そうした知恵を農耕に生かしてきたのだ。
この自然のリズムを体系化したものが暦なのである。 暦というと、いまではたんに日にちを確認するために使われているが、昔は、いつ土起こしをはじめて、いつ種をまき、いつ収穫するかを示すもので、いうなれば未来(運命)を知る大事な指針だったのである。
自然の変化を知る者が国を支配することができたわけで、暦のもとになる易学や気学、風水学などは門外不出で、権力者だけの秘伝だった。 こうして、自然の流れが一定の周期で変化していることがわかってきた。
易学では十2支で3年、気学では9星から9年、占星術では星座の1年というリズムでくり返されると考えたのである。 さらに、ある一定の間隔で大地震や火山の噴火などの自然災害や戦争、疫病の流行といを震憾させるような大事件が起こるのもわかってきた。
気学では、5黄土星の年に大事件が起こるといわれているが、20世紀を見ても第一次世界大戦、関東大震災、5・一5事件、上海事変、太平洋戦争、朝鮮戦争などが起こっている。 また、72年というサイクルがあることも見逃せない。
たとえば、関東大震災は1923年だが、その72年後の1995年には阪神・淡路大震災が発生している。 1929年にはニューヨークの株式市場が大暴落して世界恐慌となり、第2次世界大戦のキッカケともなったが、72年後の2001年には、やはりおなじくニューヨークで9・11同時多発テロという大惨事が起きている。
面白いといっては語弊があるが、72は、9とて1の最小公倍数なのである。 気学でいう9年、易学や占星術の12年が重なるのが72年なのだ。
東洋でも西洋でも、自然や社会の周期については共通しているわけで、数多くの事例を見ると迷信だといって片づけることはできないだろう。 周期というものはあり、大きく見れば9年とか12年、72年といったサイクルになるのだろうが、逆に9と12の最大公約数は3となる。


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